「出口の見えないトンネル」の意味

不妊治療はよく「出口の見えないトンネルを歩き続けるよう」と表現される。その意味が本当に分かるのは、ある程度治療を重ねて結果が出ないことに苦しんでからだった。

1年目は、個々人に適した治療法を見極める過程であり、排卵誘発方法、卵子を成熟させる方法や採卵タイミングなどの組み合わせを、治療周期毎に先生と話し合いながら最適化していく。この過程では、結果が出なかった周期毎にガッカリはするものの、先生から激励の言葉とともに次の一手に関する提案もされるので、「よし、次の周期こそ」と立ち直るスピードも早い。

私の場合、2016年の5月に5度目の採卵・3度目の移植で妊娠陽性反応が出て、胎嚢が確認できる前に化学的流産になってしまった経験がある。一度は着床しかけたということから、「妊娠する力はある! 私の卵子はまだ使える」と、より一層治療に前向きになれる局面でもあった。

ただ、その後何度顕微授精を繰り返しても結果は出ず、徐々に採卵結果や受精・培養結果が思わしくなくなってきた。治療2年目に入る頃には焦りに駆り立てられ、いよいよ「出口の見えないトンネル」に突入することになる。

病院に治療にいく前段階から、妊娠検査薬で一喜一憂する女性は多くいる。子供を望む人が妊娠するには女性の体への知識も大切なのだ Photo by iStock