日本はハードルが高すぎやしないか

日本の家庭料理は見た目、味、栄養バランス。どれを取っても世界的に見ても最高だと思っています。でも毎日きっちり作るにはちょっとハードルが高すぎやしないか。もっとハードルを下げても良いのでは? むしろそんなに毎日毎日一生懸命ごはんを作らなくてもいいのでは? なんて最近思ってきたのですよね……。

たしかに心のこもった手作りのごはんは大切です。家庭での食育も大切。栄養のバランスからさまざまな献立を考えることは理想的だけど、社会は大きく変わりつつあります。そんななか、日々の献立作りは本当に大変! それがストレスになるくらいなら、むしろ「今日はもうごはんを作らなくていい」という選択肢があってしかるべきだと思うのです。

最近、料理が苦手だという女性からこんなお話を聞きました。一生懸命考えて頑張って作って料理を出しても、味が濃いだの薄いだの、レパートリーがないだの文句を言われる。あまりにつらいです、と。料理をつくる側からすると、こんな毎日まさに生き地獄。苦しさしかないです。ひょっとするとスポーツの世界や芸術の世界なら、この苦しいトレーニングの先には新記録が! この産みの苦しみの先には斬新なアイディアが! という面があるかもしれませんが、ことおうちでのごはんづくりに関しては、苦しみの先には何も生まれません

ここで日々の献立づくりを楽にするコツを挙げていきます。

1) 気分がのらない日は作らない
ごはん作りは義務ではない。しんどい時は作らない。

2) 作らないことに罪悪感を抱く必要はなし
パリの女性は平日はごはんを作らないことを思い出して。

3) バリエーションを増やさない
少ないバリエーションを繰り返し作る方が味が洗練される。

4) 大皿料理ひとつとごはんで完結
テーブルの真ん中に大皿ドン!それで充分。

5) 味付けは塩、醤油、味噌のみ。プラスお酢があれば粋な料理に
塩焼きではなく「塩仕立て」と言えば響きが違う(笑)。鶏のグリル醤油仕立て。豚のソテー味噌仕立て。仕上げにお酢を少したらすだけでまろやかさがプラスされてお店の味に。

毎食手作りじゃなくてもいいじゃないですか。むしろ何を食べるかよりも誰とどんな風に食べるか。スーパーのお惣菜、インスタント、冷凍食品などもうまく利用してみては? ハレの日にはお金はかかるけど外食に行ってもいい。そして気持ちに余裕ができたら、おうちで手作りのごはんにしようか! と。やっぱりおうちのごはんっていいよねってなればいいですよね。