休み時間に遊びたくても遊べない教師たち

前回お伝えしたように、ぼくは絶対的な原則として「休み時間は遊ぶ」と決めています。中休みと昼休みを合わせて、40分ですが、その時間をどこかで生み出そうとすれば見つかります。ほんのちょっとの工夫と、効率的な作業を考えておけば、大丈夫。時間内に終わりますし、遊ぶこともできる。

校庭で子どもたちと遊ぶ先生たちが増えると、子どもの笑顔は増えますし、校庭全体に活気があふれてきます。不思議なことに、子どもたちは先生と遊ぶことを楽しみにしているものです。

年中子どもと遊んでいるので、保護者のみなさんから「先生、忙しくないの? 大丈夫?」この先生はちゃんと仕事をしているのかと心配されていましたね(笑)。僕の場合、ほかの業務は朝早く学校へ行ってやったりしましたが、ほかの先生は「遊びたいけど、宿題の採点もあるし……」と困っていました。
だからこそ、宿題をなくせばいいのに――そう思っていました。
 
教員の過重労働が社会問題になっていますが、小学校の先生たちがなぜこんなに忙しいかご存知でしょうか?

必修科目の増加・減らない仕事

以前は国算社理に体育、図工、家庭科(高学年のみ)と6~7科目を教えていました。それなのに、総合の時間を増やしましょう、英語も必修にしましょう、道徳も評価科目に入れましょうと、授業の種類がどんどん増えてきました。
 
何も削ることもなく、どんどん詰め込まれました。これでは先生が大変になるのは当然です。

全体の授業時間は変わらないでしょ? とおっしゃるかもしれませんが、時間は同じでも授業や単元の種類が増えれば、準備する手間も増えます。昔の先生は6~7科目でも残業をしていましたから。
 
要するに、古いものを廃棄(スクラップ)をせずに、新しいものを建て(ビルド)続けているわけです。現場の先生の苦労や混乱を顧みずに詰め込んでいる。スクラップ&ビルドではなく、ビルド&ビルドになっています
 
教員の過労死問題の対策が叫ばれて久しいですが、先生たちは平均して朝7時半から夜9時半まで学校にいる状態が続いています。これでは時間的、精神的、肉体的に余裕など持てるはずがありません。