日本はなぜ「異常気象が日常の国」になってしまったのか

「シビア・ウェザー」の時代を生き抜く術
週刊現代 プロフィール

秋が来ない

ここまで見てきたように、日本を襲うシビア・ウェザーの多くは「気温」が影響している。初夏は冷夏と言われたのに真夏は猛暑、秋になっても猛暑……。前出の島村氏は「日本は四季を失ってしまった」と語る。

「地球温暖化により、サハラ砂漠のような元々雨が降らない場所にはますます雨が降らなくなり、一方で日本のように雨が多い場所では、いっそう雨量が増えていく。

このように両極端になるのが現在の気候の特徴です。今年も9月以降、夏の暑さがそのまま持ち越される恐れが十分あります」

まさかと思われた秋の猛暑と大熱波、そんな可能性もこれからは捨てきれないということだ。

常識では測れなくなった異常気象に、我々はどう対処するべきなのか。前出・和田氏が言う。

「一番大切なことはテレビ、ラジオ、インターネットといった複数のメディアから情報をとる努力をすることです。最近の気象情報はかなり正確になっています。自分のいる地域にどのような危険が迫っているか確認することが最も重要です。

豪雨などの災害で命を落とす人は同じ土地に長い間住んでいて、自分は大丈夫だと思っていた人が多い。過去の経験は邪魔になる―。それを肝に銘じて備えるべきです」

「前は大丈夫だった」「今度もなんとかなる」、これらはもはや禁句だ。シビア・ウェザーの脅威の前では、過去の経験則に囚われた者から淘汰されてしまうのである。

発売中の『週刊現代』では、このほかにも近年増え続ける竜巻による被害などにもふれながら「知れば知るほど怖くなる 異常気象」について特集している。

「週刊現代」2019年9月14・21日合併号より

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