逃亡犯条例は撤回…香港デモ潜入で「負け戦」を見たかと思いきや

写真16枚が映し出す「現実」

香港デモのニュースが続いている。6月に大規模デモが起きてからすでに3ヵ月近くが経ち長期化しているが、いったい何が起きているのか。8月31日と9月1日の土日に行われたデモの現場を取材した。

現地でどんなことが起きていたのか、順を追って説明したい。が、まず断っておきたいのは、今回の香港デモは「全容がつかみにくい」ということだ。

 

デモの列についていくと…

デモ参加者たちは「Be water(=水のように)」を合言葉に、臨機応変にリーダー不在のアメーバのような動きをしている。デモを呼びかけるスケジュールがネット上に出回るが、誰がどう発案し、広めているかは不明。参加者たちの多くはチャットアプリ「テレグラム」(LINEなどと同等の機能だが、通信内容が高度に暗号化されており、機密性が高い)で数万人規模のグループチャットを作り情報共有しているが、明確な指示系統はなく、各地で散発的にデモ行為が行われることもある。

ネットに出回っていたデモのスケジュール

事前にネットで出回っていたスケジュールでは、8月31日は香港政府庁舎近くの「チャーターガーデン(=イギリス統治下から続く由緒ある公園で、日比谷公園のようなイメージ)」から「中央政府駐香港連絡弁公室庁舎(=中国政府が香港に設置している出先機関)」をデモ行進し、1日は香港空港に集まると書かれていた。

香港政府庁舎近くにある「チャーターガーデン」

31日13時、チャーターガーデンに行ってみると、デモ参加者と思しき黒服&マスク姿の若者がちらほら見えたが、あまり多くはない。しばらく様子を見ていたら、14時ごろから少しずつ人混みが増え、催涙弾を防ぐためのガスマスクやゴーグルを配る人物が現れた。