願書を詐称してまで我が子を入れたい親たち

結局、ミータとラージのお受験は全滅してしまうが、実は私立のイングリッシュ・ミディアム校には貧困層の別枠があることを知る。2009年、経済格差が教育不平等を生むことを是正しようと、インド政府は通常の私立学校に定員の25%を社会的・経済的弱者の子供たちに開放することを義務付けた。しかしながらこれにより、低所得者層になりすまして貧困層枠に出願する裕福な親たちが出現するようになった。

『ヒンディー・ミディアム』より

ミータとラージもそれにならい、収入を偽ってスラム街へと引っ越し、ラージは工場に就職し、ミータは英語が話せないフリをして、今度は下層階級に溶け込もうとする。

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中流層のミータとラージが上流層から下流層まで行き来し、周囲になじもうとアタフタする様子は非常にユーモラスで映画的な設定だが、これがインドでリアルに起こっているというから驚きだ。本作はフィクションだが、父親が学位しかもっていなかったために娘が受験に失敗したという実話をもとに、丁寧なヒアリングを経て制作されたという。