2019.09.18
# アパレル

ユニクロ、無印良品、ニトリ…繁盛店はなぜ「価格帯が狭い」のか?

財布の紐をゆるませる秘密
小川 孔輔 プロフィール

「タテ型陳列」でコスト削減

それでは、それらの店はどうやって原価を下げる工夫をしているのでしょうか?

Photo by iStock

アパレルを例に見ていくことにしましょう。

ユニクロの特徴は、「商品アイテムの絞り込み」にあります。取り扱っている商品アイテムが増えれば、それだけ生産や販売のコストがかさみます。

その点を考慮して、ユニクロは同じデザインの商品に対して、カラーでバリエーションをつけています。色を変えるだけなら、追加コストはほとんどかかりません。

さらに、商品の陳列にも工夫を施しています。デパートが多様な商品をヨコ方向に並べているのに対して、ユニクロは同じデザインの商品をタテ方向に積んで陳列しています。

 

これを「タテ型陳列」(Vertical display)といいます。売り場で垂直方向に商品を陳列するメリットは、店舗で買い物をするお客が商品を見やすくなるだけではありません。販売員にとっても、商品の管理をとてもスムーズに行なうことができるのです。

衣料品の量販店でアルバイトなどの店員が作業をしている状態を想像してみてください。店員が一番時間を割いているのは、お客が試しに手に取ってグチャグチャにした商品の服を、元どおりにきれいにたたんで元の陳列場所に戻す作業なのです。

でも、タテ方向に同じ商品が並んでいれば、服をたたんで元の場所に戻すときに、いちいち棚を探す手間がかかりません。

こうしたオペレーションの効率化もコストを下げる一因となります。

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