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どこかセコいよJR新幹線…「特大荷物」持ち込み対策への違和感

座席の現状維持に固執しすぎでは?
野田 隆 プロフィール

それに反して、「のぞみ」から締め出された外国人は「ひかり」に殺到する。「ひかり」は本数が1時間に2往復と少ない上、シニア向け割引サービスのジパング倶楽部もまた「のぞみ」利用不可のためその利用者が殺到する。その結果、「ひかり」は、年間を通じて満席状態が続いている。

こうした事情を考えると、はたして「ひかり」32席で大丈夫なのか、混乱するのではないだろうかと心配にもなってくる。「のぞみ」より少ないのは、自由席車両が「のぞみ」3両に対し「ひかり」5両なので指定席車両が少なくなるからだ。場合によっては、自由席車両を減らしてでも、セット販売できる席を増やすことを検討しなければならないかもしれない。あるいは、混乱回避のため、ジャパンレールパスでの「のぞみ」利用を、全面的とは言わないまでも、一部の列車に限ったり、若干の追加料金を払うのを条件としてでも認めてもいいのではないだろうか。

山陽新幹線と九州新幹線では、「さくら」の外国人利用者が目につく。とくに、新大阪と博多の間では、「のぞみ」「みずほ」はジャパンレールパスでは乗れないし、「こだま」は異常に停車時間が長いので、「さくら」は「ひかり」と似たような状況であり、今回の施策では抜本的な解決策にはならないと考えられる。

 

乗客に対する優しさはどこへ

事前予約制は、当面、最後尾座席のセット販売のみで対応するが、一部のトイレなどをつぶして荷物置き場を設置予定なので、最後尾座席以外の座席と荷物置き場との予約セット販売も2023年度から計画しているという。そして、予約なしで特大荷物を持ちこんだ場合は持ち込み手数料1000円を徴収するとも発表した。

以上の話は「特大荷物」に限っている。3辺の合計が160cmに満たないスーツケースなどは座席上方にある荷棚に収納可能のため、問題ないような言い方をしている。しかし、本当に問題ないのだろうか。