# 新幹線

どこかセコいよJR新幹線…「特大荷物」持ち込み対策への違和感

座席の現状維持に固執しすぎでは?
野田 隆 プロフィール

「ひかり」32席で大丈夫なのか

あらためて今回の“新ルール”について、詳しく見よう。

リリースによると、縦横高さの3辺の合計が160cm以上の特大荷物を車内へ持ち込む場合には、事前に荷物置き場とセットになった座席を予約する「事前予約制」が導入される。この場合の座席は車両の最後部に当たる席で、その背後にはスペースがある。それを荷物置き場として利用しようというのだ。

「東海道・山陽・九州新幹線 特大荷物置場の設置と事前予約制の導入について」ニュースリリースより
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もっとも、従来からこのスペースに気づいている乗客はいて、そこに荷物をちゃっかり置いていたのだが、この制度導入後は、予約のない人はここには自分の荷物を置けなくなる。

確かに、離れた席の乗客がこのスペースに荷物を置くと、誰の荷物かが即座に分からない場合があり、状況によっては不審な荷物と思われ、テロ対策上も不安になることもあろう。また、席をリクライニングさせようと思ったら、他人の荷物が邪魔になって不快な気分になるし、窓側の座席以外では唯一のコンセント利用可能な席であるにもかかわらず、荷物が邪魔してコードをコンセントに差し込めない不満も出てくる。ゆえに、最後尾の座席と背後のスペースをセットにして予約販売することは、それなりの理があるだろう。

ただし、すべての最後尾席をセット販売するのではないようで、「のぞみ」42席、「ひかり」32席、「こだま」17席に限定される。この違いは、指定席車両の数が異なるためで、自由席車両の多い「こだま」は必然的に少なくなる。

 

「のぞみ」に関しては、これくらいの数の席があれば充分であろうとの見解は、おおむね賛同できる。というのは、海外からの旅行客が愛用しているジャパンレールパスでは「のぞみ」乗車が不可なので、車内で外国人を見かけることは、それほど多くないからである。