知られざるハローワークの機能「職業訓練」の利用法

実際に応募してみたら…
鷲尾 香一 プロフィール

申し込みの条件

次に「職業支援」だが、こちらのほうが普通の失業者には選択しやすいかもしれない。各ハローワークに行くと、「ハロートレーニング(求職者向け訓練)」の受講生募集の冊子やパンフレットが置かれている。科目は介護系、事務系、IT系などが中心となっており、こちらも様々な内容の訓練が選択できるようになっている。

受講期間は3カ月が中心で、その間は失業保険が支給され、教科書代は実費だが、授業料と交通費は支給される。例えば、受講中に失業保険の受給資格期間が終了しても、受講終了までは失業保険が支給されるという“お得な制度”だ。

 

ただし、気を付けなければならないのは、講座の開始日までに、失業保険の支給期間が30日以上残っていなければならない。

簡単に言えば、6月末で失業保険の受給資格が終了するのであれば、5月末には講座がスタートしていなければならないということ。そうすると、講座の募集が1カ月から1カ月半前に行われ、その後、入学許可の選別が行われ、その合否が通知されるのに2週間程度かかる。

講座は毎月募集があるが、筆者の場合、希望している内容の講座募集が2講座ほどあったものの、一方の講座は授業場所が遠方だったため諦め、もう一つの講座に絞って申し込みを行うことにした。

申し込みはハローワークから行うのが基本だ。そして、これは講座の募集要項に明記されているうえ、ハローワークでも言われることなのだが、「希望する講座が行われる教室が主催する見学会と説明会に出席すること」を要求される。職業支援には基本的に学力検査や筆記試験はないので、説明会に出席することで講座の具体的な内容や進め方などを知って欲しいということだ。

前述したように、筆者はインターネットの基本的な仕組みからサイトの作り方までを勉強したいと考えていた。筆者の選んだ講座を行う教室は、東京・高田馬場にあった。それほど広くない雑居ビルのワンフロアが教室となっていた。

予約をした上で午前9時30分から始まる説明会に参加したのだが、募集人員30人の説明会に集まったのは約40人。説明をした係員によると、「翌日も説明会があり、約40人が参加する」ということなので、競争率は約2.6倍だ。

参加者の顔ぶれを見ると、男女比はほぼ半々。係員によると、「30歳代がもっとも多く、20歳代と40歳代がほぼ同数。50歳代はゼロで、60歳代は筆者1人」ということだった。