知られざるハローワークの機能「職業訓練」の利用法

実際に応募してみたら…
鷲尾 香一 プロフィール

「職業訓練」と「職業支援」の違い

筆者の場合、記者職という特殊な職業を探していたこともあり、ハローワークの求人検索では1件もヒットしなかったことは前回書いた。この就職相談の際に交わした職員と会話が次のようなものであった。

筆者「やっぱり、僕が探しているような仕事はハローワークでは見つからないのでしょうね」

職員「まあ、なかなか求人はないでしょうね。ところで、何で会社を辞められたのですか」

 

筆者「以前から会社という枠にとらわれずに、様々な分野の情報を自由に伝えたいと考えていたのと、今はマスコミは非常に厳しい状況にあって、紙の媒体が衰弱している一方、ネット媒体はまだ確試行錯誤を繰り返している状況です。だから、時間が出来たらネットの勉強もしたいと考えてのことです」

職員「それなら、ネット関連の職業訓練を受けるという方法もありますよ。インターネットの基礎から学べます。それに、訓練中は失業保険も支給され、授業料も免除、交通費も出ます」

この言葉をきっかけに、筆者は「職業訓練」を受けようと思ったのだ。

ところが、これがなかなかに複雑な仕組みになっている。第一に、「職業訓練」と「職業支援」に分かれているのだが、それぞれに申し込める資格が違う。

さらに、職業支援の中にもいくつかのパターンの支援がある。ここでは基本的な仕組みを説明するが、もし利用してみたい場合には、自分が何を利用できるのか、ハローワークに実際に足を運んで相談することをお勧めする。

まず、いわゆる「職業訓練校」がある。短期コースで6カ月、通常は1年や2年のコースとなり、有料と無料の科目を選べて、機械、建築・造園、電気、塗装・印刷、情報、ファッション、介護などで専門的な訓練が受けられる。ただし、学力検査や筆記試験もあり、土日祝日以外は授業に明け暮れることになる。

Photo by iStock

筆者の場合には、希望しているインターネット関連の講義がないこと、期間が長期にわたることから職業訓練校は除外した。