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知られざるハローワークの機能「職業訓練」の利用法

実際に応募してみたら…

失業保険を受給しながら

前回、昨年12月に60歳で通信社を定年退職した筆者は、40年近くも雇用保険料を払い続けて、結局一度も利用したことがなった失業保険を試しに受給してみようと思い、申請手続きを行った。その時の体験を6月23日の拙稿「失業保険をもらいたい人が陥る、離職理由『自己都合』の落とし穴」として書かせていただいた。

今回は、公共職業安定所(=ハローワーク)の柱の一つ、「職業訓練」についてお伝えしようと思う。おそらく、ハローワークで職業訓練を受けられるということ自体が、あまり広く知られてはいないはずだ。本稿が、職探しに悩む読者の参考になれば幸いである。

 

とは言っても、最初に結論を書いてしまえば、筆者は職業訓練を受けることができなかった。その理由については後述するが、職業訓練に関する様々な貴重な知識と経験を得ることはできた。

さて、無事に失業保険を受給できる権利を得た筆者は、受給のため、月に1回指定された日時にハローワークに行き、手続きを行わなければならなくなった。

この手続きは、非常に厳格に決められており、原則、指定された日時を変更することはできない。わずか10分程度の手続きなのだが、意外に拘束感を強く受けるのだ。

何故このような厳格な日時指定になっているのか、職員に聞いてみると、「第一に、人が集中しないように、時間を分散させてスムーズな手続きを行うため。第二に、きちんと就職活動に取り組んでいるかどうか、定期的に報告してもらうため」とのことであった。

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この定期報告が、筆者が「職業訓練」を受けようと考えるきっかけとなった。定期報告では、どのような就職活動を行ったのか、日時と活動内容を書き込んで提出しなければならない。

就職活動の内容としては、例えば企業の求人へ応募した場合には、応募した日時、求人を見つけた方法と応募の方法(例えば、新聞で見つけて郵送で応募、インターネットサイトで見つけて応募など)、現在の選考状態(選考中、1次面接、不採用など)、企業の担当の連絡先などを報告するのだが、この他にも就職説明会への参加やハローワークでの就職相談も就職活動に含まれる。