韓国震撼…文在寅大統領の最側近スキャンダル「問題の本質」

検察改革が韓国の未来を左右する
金 香清 プロフィール

また、朴正煕政権は法律を変えることで検察に権力を与え、コントロールしやすい構造を作り上げた。その結果、検察は保守政権と一丸となり、金大中を代表とする民主化勢力をけん制し、圧力を加える役割を担ってきた。

保守政権下では、大統領府の重要ポストに検察出身者が起用されることが恒例のことだった。歴代の法務省長官も多くが検察庁の出身者だ。

盧武鉉政権時に判事・弁護士出身の女性が法務省長官に任命され、また検察の捜査権についても多少、法律が改正されたものの、これまで検察の改革が大きくなされたことは一度もない。

文大統領はそこに大きなメスを入れようとしているのだ。

 

問題の本質

ある日本の情報番組で「チョ元秘書官が長官に就任すると検察が捜査を続けにくくなるから、文政権は必ず長官に任命するだろう」というコメントが紹介されていたが、むしろ長官候補を辞退した場合、捜査は縮小される可能性が高い。検察の目的は長官任命を阻止することだからだ。

国政にかかわる事件については、捜査の前に検察から大統領府に事前に報告されるのが慣例だった。今回の捜査は報告がない点で異例とされているが、そもそも検察改革を志していた文大統領は、就任後、事前報告を受けてこなかったという。

そこを逆手に取ったともいえるが、今後、注目すべきは文政権による検察改革と、検察当局がいかに対抗していくのかという点だろう。これこそが韓国の未来を大きく左右する問題だ。

(参考文献)『検察共和国 大韓民国』(サミン刊)