韓国震撼…文在寅大統領の最側近スキャンダル「問題の本質」

検察改革が韓国の未来を左右する
金 香清 プロフィール

検察共和国・韓国

では韓国の検察のパワーとは一体、どれほどなのか。

韓国の検察は、警察による捜査を指揮する立場にあり、捜査権と起訴権を独占している。

例えば日本の警察には刑事事件の捜査権があるが、韓国の警察は検察を補佐する役割に終始するしかない。

また、韓国では逮捕状請求をできるのは検察だけで、日本のように警察が逮捕状を直接、裁判所に要求することができず、韓国の警察は逮捕状請求をしてもらうよう検察に要請するしかない。

 

韓国で検察が大きな権力を握るようになったのには、軍事独裁政権の歴史が深く絡んでいる。

李承晩(イ・スンマン)政権時 の1950年4月、北朝鮮の工作員の手助けをしたとして複数の野党議員が逮捕される事件が起きた。しかし検察当局は捜査の結果、野党つぶしのために政府がねつ造したものだと結論づけた。

結局、政権の意向に逆らった法務省長官と検察総長は異動を命じられた。検察総長はのちに罷免され、さらには殺人ほう助罪をでっち上げられ逮捕されている。政権によって存在自体をつぶされたのだ。

保守政権による検察のコントロールが本格化したのは、朴正煕(パク・チョンヒ)政権時だ。中央情報局(KCIA)によって摘発された思想犯の起訴を拒否した検察官たちが、退任に追い込まれ、権力側に忠実な検察官だけが残り、出世する構造となった。