アイマスクを着けて目が見えない人に、イラストの内容をできるだけ詳しく説明するという体験も、「時計で言うと、6時の方向にジンベイザメが描かれてます」って完璧すぎる説明を、スラスラと囁いていました。

アイマスクをしていた男性スタッフは「耳が妊娠した」そうです。

櫻井翔さんを高齢者にした女

そして、この私。高齢者体験キットを、櫻井翔さんに装着する、という大役を仰せつかりまして。後にも先にも、いないと思うんです。櫻井翔さんを、高齢者にした女は

キットには、腰のサポーターと足のサポーターを紐で結んで、足腰を強制的に曲げさせる、という機能があります。

高齢者体験キットをつけている体験者たち。動きにくくするサポーターと視界が霞みがかるゴーグルをつけている(写真提供:日本ユニバーサルマナー協会)

「じゃあ装着しますね」って言って、震える手で結びました。途中で気がつきました。どうにも様子がおかしい。

足、なっげーの。
めちゃくちゃ、なっげーの。

想定外の長さですよ。私の足が青森〜広島間くらいだとします。櫻井翔さんの足、シベリア〜シドニー間くらいあったんです。気候すら変わってしまう、足の長さ。

全然キットが追いついてなくて、彼の完璧すぎるプロポーションに。高齢者を通り越して、「スター・ウォーズ」のヨーダくらいの頭身にさせてしまいました。

やばい。このままじゃ、櫻井翔さんをヨーダにしてしまった女になる。全身から冷やせが吹き出ました。

櫻井翔さんはこんな時もとにかく良い人で、「これは辛いですね! 大変だ!」って、すっごく真面目に感想を言ってくれるんです。でも紐はもう限界。パツパツ。はじけりゃYea!(嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」より)というフレーズが、頭をずっと巡っていました。

なんとか、かんとか、紐を調整しまして。窮地を脱しました。ちなみにこの間もずっと、カメラが回っています。一歩間違えれば事故!の状況で、バーゲンセールのように事故を大放出しつつ、最後に筆記試験を残すのみとなりました。