小泉進次郎は「父ではない」…できちゃった婚の「意外なリスク」

小泉親子孫三代も直面する明治民法の壁
井戸 まさえ プロフィール

「300日」「200日」が残るわけ

ちょっと待った。

明治以来120年ぶり、初の改正というのに、民法772条の「200日」「300日」と言った医学的な根拠のない数値はそのまま残すということなのだろうか? 日本の英知を集めた研究会や法制審議会で、抜本的な議論に至らない理由はなんなのだろうか?

「婚姻後200日」とか「離婚後300日」に合理性がないことがわかりながらも、撤廃の議論もされないということは、暗黙の「数字縛り」にそれなりの意味を感じているということになる。

つまり、「婚前交渉はするな」「離婚後は女性は反省して性交渉は控えろ」と言った一方的で懲罰的な「道徳律メッセージ」である。

逆に言えば、この国は女性を信用しておらず、女性に対する男性の支配力を正当化する言い訳としてこの規定が使われてきたとも言える。

そうではないというのであれば300日規定も、200日規定も今すぐ撤廃できるはずなのに……。

 

小泉議員は、育児休暇を取得することも検討中という。

子どもの寝顔や泣き顔を見ながら、すでに医学的にも否定されていることが法の中ではいまだに父子関係が決まっていることの理不尽さを、父親の一人として感じ、考えてほしいとも思う。

真実の父を父とする権利が子から遠ざけられ、父も我が子を我が子とできない規定という側面を残すことで、日本社会に生きている人の具体的な人権、特に子どもの人権が脅かされている国、日本。

小泉氏は来週にも行われるであろう内閣改造では入閣も取りざたされているが、責任ある立場に立つのであればなおのこと、日本人として生まれるすべての子どもが人生に出会う法律=民法772条を妥当なものに変えることに、「当事者」として、真っ先に取り組んでもらいたい。