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小泉進次郎は「父ではない」…できちゃった婚の「意外なリスク」

小泉親子孫三代も直面する明治民法の壁

2019年8月8日、小泉進次郎衆議院議員とタレントの滝川クリステルさんは婚姻届を提出した。滝川さんは妊娠中で来年1月に出産予定とされる。

小泉議員が育休を取るか否か等、今から注目されているが、その前に二人が直面するのは出生届だ。民法の規定をそのまま当てはめれば小泉進次郎議員は「父ではない」ということになる。

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小泉進次郎が「父ではない」理由

詳しく説明しよう。

クリステルさんの出産日予定日は1月。たとえば1月31日だとして、婚姻から177日目となる。

日本の親子関係を規定する民法772条2項によれば「姻後200日」を経過していないため、小泉氏は父とは推定されず、夫婦は婚姻しているにもかかわらず、子の出生届の父欄は「空欄」で提出するのが法に則った正式な届け出となるのだ。

というのも、民法の規定は「婚姻中に懐胎した子は夫の子と推定する」のであって、婚姻前に懐胎した場合は夫の子であるかは推定の外、わからないとしているのだ。

夫の子か否かわからない以上、その疑わしさを排除するために「婚姻後200日」後でないと父とはしないという規定が設けられているのだ。

 

つまり、平たく言えばこの規定は夫がいわゆる「托卵」、つまり他人の子を自分の子と思い込んで育てることのリスクを排除するために置かれた規定で、200日=妊娠から6ヵ月以上が経てば流石にお腹が目立ってきて隠せないだろう。

他の人の子を妊娠している女性が身重であることを隠して結婚することができなくなるための期間であり、夫側が妻に騙されないための規定だったのだ。

「そんな失礼な、父親は自分以外にいない」。小泉氏だけでなく、「できちゃった婚」での夫たちがそう主張しても、これは民法の規定である。明治民法以来、変わっていない。