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スルガ銀行「創業家切り」目前…その“聖地”で起きていたこと

次々建てた美術館が赤字を垂れ流し…

完全に「創業家切り」が出来るのか

「筆頭株主が創業家ということで間違いなくスルガ銀行の評判を下げている。100日以内(9月頃)に答えを見つけたい」

株主総会直後に行なわれた『日本経済新聞』(7月10日付)のインタビューで、こう語ったのは嵯峨行介副社長である。

コスモスイニシア(旧リクルートコスモス)、イデラキャピタルマネジメント、SGホールディングス(佐川急便の親会社)などで役員を歴任したプロ経営者。その手腕を買われて、6月26日の定時株主総会で副社長に選任された。

スルガ銀行創業家に対する“しがらみ”のなさで決別の断行を期待され、それは本人もよくわかっている。それが「100日以内」という覚悟となって表われたが、約束通り約13%のスルガ銀行株を吐き出させ、約450億円のファミリー企業向け融資を精算、完全に「創業家切り」が出来るのか――。

 

スルガ銀行は、1895年、根方銀行として設立され、初代頭取に岡野喜太郎が就任。以降、昨年9月、シェアハウスに端を発した不正融資問題で、5代目の岡野光喜会長が退任するまで、岡野家が支配していた。

本店の置かれた沼津市の岡野公園には、初代喜太郎の銅像が立ち、ファミリー企業のエス・ジー・アセットが隣町の長泉町に開発したスルガ平は、300坪内外の豪邸が建ち並ぶ高級分譲地で、クレマチスが咲き誇る「クレマチスの丘」には、岡野光喜氏が理事長を務めていたベルナール・ビュフェ美術館などが設置されている。

ベルナール・ビュフェ美術館

岡野家のファミリー企業が約13%の株を持って銀行を支配、ファミリー企業がスルガ平を銀行の“聖地”にしてきた。

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