撮影/佐藤圭
# 動物

山で再びヒグマに接近遭遇! その瞬間に僕が考えたこととは?

ここでは、クマが主役で僕はじゃま者

夕食の支度中、ヒグマも食事にやってきた!

大雪山系白雲岳(標高2230m、北海道で3番めに高い山)の山腹にある避難小屋周辺をエサ場にしているヒグマのリポートです。

8月、白雲岳に登り、避難小屋を利用しました。白雲岳避難小屋は、夏の登山シーズン中は管理人さんが常駐していて、宿泊施設にもなっています。

 

この日は、テントで泊まるつもりでしたが、管理人さんによると、「テント場の横にヒグマが来るので、テント場の使用はオススメできません」とのことで、小屋に泊まることにしました。

ほぼ毎日、ヒグマは出ているようなので、あまり無駄な行動はせず、のんびりとしていました。

夕暮れになり、夕飯の支度をしていると、ヒグマは現れました。

ハクサンボウフウとシラネニンジンを食べています
 

ハクサンボウフウを美味しそうに食べています。

ハクサンボウフウはセリ科の高山植物ですが、ヒグマはこの草が好物のようで、豊富に生えているこの場所が気に入っているようです。

存分に食べたあと、ヒグマは下のほうに降りて行き、そのまま見えなくなりました。

翌朝、朝食の支度をしていると、また、ヒグマが現れました。

昨日と同じ場所で、やはりハクサンボウフウを食べています。

食べ終わると、テント場の横から小屋の横15~20mくらいのところを通って、緑岳への分岐の看板の辺りで、こちらをひと睨み。

こっちに向かってきた……!
 
左手前の登山道の目の前まで来ています
 
真夏でも残ってる雪渓の上をのしのし歩いてます
 
食後は雪解け水を飲んでから
 

それから、ハイマツの群生の中を降りて、雪渓を歩き、水たまりで水を飲んで、去って行きました。

人間の側がヒグマに悪さをさせない努力が必要

この行動自体は、ごく普通のヒグマの行動パターンですが、こんなに近くに人間がいるのに、姿を現すヒグマは異常です。鈴を鳴らそうが、笛を吹こうが逃げることもないそうです。

とはいえ、山の奥地は、ヒグマたちの聖域であり、ここでは彼らが主役です。

人間の側がヒグマに悪さをさせない努力が必要です。

ヒグマのエサになるようなゴミを放置しない。

自ら、ヒグマに近づかない。

そういった最低限のルールを守れば、このヒグマは、草食でおとなしい状態です。

ハクサンボウフウが枯れ、水場がなくなれば、他の場所に移って行くはずです。

あまり、騒ぐことなく、見守りたいですね。

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