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半グレも警告するが…日本社会から「覚せい剤」がなくならない理由

社会的孤立はより深刻な問題だ

覚せい剤が「シャブ」と呼ばれる理由

最近、ドラッグ、特に、覚せい剤、大麻、コカインの摘発記事が散見される。

この中でも、最もポピュラーで、特にヤバいのがシャブと呼ばれる「覚せい剤」である。アイスやスピード、クリスタル、Sなどと、シャレた隠語で呼ばれることもあるが、どれもこれも覚醒剤のことだ。売人は「シナモノ」と呼ぶ。

なぜ、ヤバいのか。それは、依存性が高く、身体の蝕み方が半端ないからだ。好奇心に負けて一度でも手を出すと、一生の腐れ縁になる恐れがある。

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覚せい剤が、シャブと呼ばれるようになった逸話をご存じだろうか。

シャブという名前がついたとされる戦後動乱期のエピソードがある。それは、大正12年に宮崎県で生まれ、昭和30年に没したヤクザ、出口辰夫にまつわる話である。出口は映画「モロッコ(マレーネ・デートリヒ、ゲイリー・クーパー主演)」を好んで観たことから、「モロッコの辰」と呼ばれていた。

 

モロッコは、少年院や刑務所にも収監されている。恐喝罪で一年間服役して出所後、24歳の頃、賭場荒らし(ばくち場荒らし)に明け暮れ、これをシノギとしたというから、大した度胸者である。

やがて、モロッコと吉水金吾、井上喜人、林喜一郎は「横浜愚連隊四天王」と呼ばれるようになった(この当時の愚連隊は漢字の(旧)愚連隊だが、性質の違いから、現在のグレン隊はカタカナで表記される)。