事故、病気、離婚…思わぬ転機に見舞われた文化人たちの「その後」

ケンタロウ、楠田枝里子、石井明美…
週刊現代 プロフィール

病を乗り越えて

歌手で女優の高樹澪さん(59歳)も、ヒット曲で一世を風靡したひとりだ。デビュー翌年の'82年、『ダンスはうまく踊れない』で80万枚を売り上げた。その後は『スチュワーデス物語』を皮切りに、女優としてドラマや映画にコンスタントに出続けていた高樹さんだが、'03年に突如失踪し、世間を騒がせる。

高樹さん本人が語る。

「ある日、脳の病気が見つかり、精神的なショックで追い込まれて事務所の社長に『私、もう辞めます』と電話したんです」

 

高樹さんが患ったのは、「片側顔面痙攣」。治療には頭蓋骨に穴を空ける必要があり、手術には相当の危険が伴う。

「後遺症で眼が見えなくなったり、耳が聞こえなくなったりする方もいると聞き、不安で食事が喉を通らなくなりました。体重も36㎏まで激減して、まともに立って歩くことさえできなくなってしまった」

大きな不安を抱えながら迎えた手術だったが、無事に成功。

その後、高樹さんはアルバイトなどをしながら懸命にリハビリを重ね、'09年から芸能活動を再開した。

現在は、年末の「還暦イベント」に向け、ライブを中心に精力的に活動している。

「こうして病気から這い上がってみると、お客様の前で歌える時間が本当にかけがえのないものに感じられるようになりました。年末には『メモリーグラス』でおなじみの堀江淳さんに作詞・作曲していただいた新曲も入ったCDを発売します。私もずいぶん歳をとって腰も膝もすぐに痛くなっちゃうけど(笑)、こうして歌い続けられて心から幸せです」

石井さんや高樹さんのように再び芸能活動に活路を見出す人もいれば、まったく別の道に進んだ人もいる。

'70年代に『時間ですよ』(TBS系)『雑居時代』(日テレ系)など数々のドラマに出演した人気女優・川口晶さん(69歳)も異色の人生を送っている一人だ。'82年に芸能界から完全に引退し、離婚も経験。そこから独学で陶芸を学んだのだ。

「彼女は再婚相手の姓を名乗り、陶芸家『国重晶』として作陶活動をしています。独特の作風で人気があり、以前は銀座でも何度か個展を開いていましたが体調を崩され、近年は表立った活動はお休みされています」(川口さんの知人)

一番輝いていた時代が遠く過ぎても、彼らの人生はまだまだ続いているのだ。

『週刊現代』2019年8月24・31日号より

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