肥大化した帝国「共産主義中国」…その国家としての寿命を考えてみる

ソ連の自滅崩壊パターンを見よ
大原 浩 プロフィール

台湾から共産主義中国への逆向きドミノ倒し

トランプ大統領の貢献は確かに大きいのだが、彼が登場しなくても「自由主義」への回帰は必然的に起こっていたと考える。

共産主義者や左翼が自らとは真逆の「リベラル」という言葉を背乗りしているため、本来の自由主義者を表現するのに適当な言葉が無いのだが、一般的には「リバタリアン」と呼ばれるかつての米国大統領ロナルド・レーガンや、英国首相マーガレット・サッチャーなどの政策が復活し始めているのが現状である。

そして、レーガンとサッチャーの退任とほぼ時を同じくしてベルリンの壁が崩壊したことに象徴されるように「自由主義」の最大の敵は共産主義・左翼(リベラル)である。

ベルリンの壁崩壊以降、「共産主義はもう終わった」と油断し「共産主義独裁国家もいずれは民主国家になる」という甘い幻想によって、中国をはじめとする共産主義国家に対して西側先進諸国は軟弱な対応をしてきた。しかし「共産主義独裁国家は永遠に民主化しない」ということが明らかになった今、流れは完全に逆転した。

 

過去、多くの国々において、中華民国(台湾)から人口の多い共産主義中国への乗り換えが行われてきた。しかし、いくら人口が多くても「永遠に民主化しない共産主義中国」から民主主義中国(中華民国・台湾)へ乗り換えるという逆回転が始まっている。

米国は中華民国の国連・常任理事国への復帰さえ考えているかもしれない。

「香港問題」はまさに、台湾同様に民主主義中国であるはずの香港と共産主義(リベラル)中国の戦いなのだ。