自分の遺影はありますか? 死を迎える前にしておきたい全準備

大変だけど、やる価値はある
週刊現代 プロフィール

お墓はどうする?

誰に何を相続させるかを書いた遺言書の本体については、来年7月10日以降から新制度が始まる。

遺言書を法務局で預かってもらえるようになるうえ、遺言書が正しい形式かの確認もしてくれる。遺言書は今すぐ作らずに、新制度の開始を待ったほうがいい。

 

家族に受け継がれていく財産である、お墓についても考えておきたい。

ここで重要なのは、お墓は遺される家族のためのものだということだ。お墓が田舎にあって子どもが住む街から遠く、お墓参りができないなら、お墓の引っ越し(墓じまい)を考えたい。

最初に納骨堂や霊園、散骨など遺骨をどこに動かすのかを決める。次に、今のお墓を管理する寺院や管理事務所に墓じまいを申し出て、役所で改葬許可証をもらう。

これでお墓の中にある遺骨を、別のお墓に移すことができるようになる。お墓の撤去には1平方メートルあたり約10万~30万円かかる。

お墓を新しいタイプのものに変えるという選択肢もある。

散骨にすれば、子どもがお墓を継ぐ負担を減らせる。実際、自分が死んだら自然に還りたいと考えている人が散骨を選ぶケースも増えている。

「散骨にしてほしい」と遺言書に書くだけでは不十分だ。お墓が無いために家族が後悔しないよう、散骨業者も含めて打ち合わせをしておこう。

最後に、自分が死ぬときに家族に迷惑をかけないために、死に際にも配慮をしておきたい。最期の瞬間をどう迎えるか、最低限あなたが決めておくべきことについては、後の章で詳述しよう。

その他、下の表にきれいに逝くために必要な準備をまとめた。無理に一気にやろうとせず、やりやすいものから、この夏のうちに手をつけよう。