自分の遺影はありますか? 死を迎える前にしておきたい全準備

大変だけど、やる価値はある
週刊現代 プロフィール

写真、モノ、そしてお金の順番で

死の準備を進めるには、モノの整理もしなければならない。といっても、いきなり「断捨離」をする必要はない。

まずは遺影選びもかねて、写真を整理する。

「家族が最も困るものは写真の処分なんです。ゴミとして捨てるのも忍びなく、お寺で供養してもらうことになりかねない。一冊のアルバムか、データにまとめておくことをお薦めします」(終活カウンセラー協会代表理事・武藤頼胡氏)

写真の整理は、自分自身にとってもいい効果がある。人生を総括する一冊のアルバムを作るなかで、忘れていた思い出が蘇ってくるのだ。

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写真が済んだら、少しずつモノの整理を始める。不要なものは捨てるが、自分にとって思い出深いものは、形見として人にあげるのもいい。

一般的な相続では、配偶者や血がつながっている人に財産を分けていく。だが、血のつながりはないが、感謝を形で示したい相手もいるだろう。そうした人には、時計や衣服など、あげたいものを決めておき、メモに残しておく。

モノを整理していくことで、心の整理もついてくる。その次に、大切な家族に財産を遺すことを考えて、相続の準備を進めて行こう。

まずは銀行口座や証券口座の一覧を書きだしていく。ここでは、詳細な情報まで書いていくのが重要だ。

銀行なら、銀行名、支店名、種類、口座番号、今の残高、キャッシュカードの有無を書く。

 

有価証券なら、証券会社、種類、銘柄、数量、現在価格、評価額を、生命保険なら保険会社、証券番号、主契約か特約か、種類、保障期間、保障額、受取人を書いていく。

数千円しか入っていない口座や、放置している証券口座は、このタイミングで解約しよう。もし遺産分割が終わってから証券会社のダイレクトメールが来てしまえば、家族は話し合いを再びやるハメになってしまう。

この準備で財産の把握ができたら、遺言書を書いてみる。どんな相続財産があるかを一覧にした財産目録は、今年1月からパソコンでの作成が認められたため、手をつけやすい。