【保存版】東京23区「人気ランキング」実際に歩いてわかったこと

東京のいい住宅地が変わった
週刊現代 プロフィール

その他注目の住宅地

新宿区の西落合3丁目は、かつて「陸の孤島」「新宿のお荷物」とまで呼ばれた住宅地だった。

「最寄り駅の西武池袋線の東長崎まで1㎞以上も歩かないといけなくて、都心に出るのも一苦労でした。それが約20年前に都営大江戸線の落合南長崎駅ができて以来、一気に人気が上がったんです」(地元の不動産会社)

歩いてみると、低層マンションや瀟洒な造りの一軒家が散見される。'12年には駅近くにスーパーのライフなどが入った商業施設「アイテラス落合南長崎」ができたことでますます便利になった。

 

世田谷区で上昇率が高かったのが玉川4丁目だ。渋谷から東急田園都市線で15分。'11年に二子玉川駅に大型ショッピングモールの『二子玉川ライズ』ができて以来、若いファミリー層が増え、雰囲気もだいぶ変わった。

しかし、この地域に昔からある「二子玉川商店街」は、再開発の波にも負けず生き残っている。昭和42年創業の西河製菓店の豆大福は、いまも地元民から愛されている。

江戸川区の中葛西8丁目、5丁目も、子育て世代が増えている。

「東京メトロ東西線葛西駅の南側にある『新左近川親水公園』では、親子でカヌー体験ができると人気です」(地元の不動産会社)

葛西近辺を歩いていると、インド料理店の多さに気付く。「リトル・インディア」と呼ばれるほど、葛西には多数のインド人が暮らしている。

「彼らはいわゆる不良外国人とは違います。富裕層のエリートで、金融関係の仕事についている人が多く、非常に真面目でマナーもいい。葛西を好むのも、大手町や日本橋へのアクセスがいいからです」(不動産会社)

新しい人が入ってくれば街は活性化する。それは外国人も同様だ。

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過去10年の地価上昇率の上位を見てみよう。上位は勝どき3丁目、月島3丁目、明石町5丁目と中央区の湾岸部に集中。やはり再開発の影響が大きいようだ。千代田、港など投資マネーの影響を受けやすい都心部の上昇も目立った。

他では西品川1丁目、大崎4丁目など、品川区大崎駅周辺も人気が上がっている。品川駅へのアクセスがいいのにもかかわらず、比較的地価が安かったことが理由だろう。

地価が上がっている町のうち、金持ちが好むエリアはどこか。都心3区を除けば、文京区小日向2丁目、同本駒込5丁目、目黒区中目黒3丁目駒場4丁目、渋谷区南平台町など、文京、目黒、渋谷の準都心部が人気だ。

一方で、練馬区、荒川区、江戸川区、板橋区など、必ずしも世帯年収は高くないが、地価上昇率が目立つ区も多かった。

いい住宅地とは自然にできあがるものではなく、そこに住む人が作り上げるもの。2020年以降、次に人気が出そうな街はどこだろうか。自分の足で探してみるのも面白いかもしれない。