「完全自動果樹園」が中国で実現! 農薬散布ドローン、いざ空へ!

20種類以上の果樹を瞬時に見分けます
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DJIが発表したT16ドローンは、3Dモデルの再構築と地図の意味認識の応用も実現しました。これによって、果樹や建物、電柱、河川、広場といった土地利用の違いを見分けることができるようになりました。

リモコンでドローンの動きを監視することができる
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瞬時に果樹を見分ける「フルーツツリーモデル」

果樹園では多くの種類の果樹が栽培されており、地形も複雑であるため、雑草と果樹とが混同されやすく、遠距離から見分けることは特に難しいようです。

そこで、「フルーツツリーモデル」には、複雑なシーンにおいて複数のオブジェクトを正しく識別するために、畳み込みニューラルネットワークに基づくディープラーニングシステムが搭載されています。さらに、ディープラーニングに高速で推論をさせるために、量子化テクノロジーを使用してネットワークモデルを大幅に圧縮しています。

現在のシステムは30万以上の果樹写真トレーニングに合格しており、1分以内に約80ヘクタールの土地の完全な環境識別を終えることができます。識別できるのは、リンゴ、柑橘類、マンゴー、バナナ、ドラゴンフルーツなど、20種類以上。果樹認識正解率は95%まで達しているとのこと。

たとえばこれが何の木なのかを識別することができる(ちなみにこれはマンゴーの木) Photo by iStock
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2019年には、中国南部の5つの省(広東省、広西省、湖南省、江西省、四川省)でドローンの運用を推進し、100万回におよぶ果樹画像の認識トレーニングを完了させ、認識精度を97%に高める予定だそう。

「フルーツツリーモデル」の出現は、間違いなく農業用ドローン市場の革命となることでしょう。

さらに、これまで農場全体に大量に散布していた農薬を必要とされる場所だけに集中的に散布することができるようになるため、環境に対する負荷の軽減や、安価な食品栽培などにも繋げることができると期待されています。