9月 9日 コンピュータの9月9日問題が発生(2001年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

コンピュータの内部には、現在の時刻を表示したり、ファイルの作成・更新日時などを管理するための「時計」が存在します。一般的なコンピュータでは、1970年1月1日0時を0秒とした経過秒数が記録されているのですが、2001年9月9日午前10時46分40秒、この秒数が10億秒(10桁)に到達し、これが原因とみられるシステムの不具合が各地で発生しました。

この「時計」の桁数が8桁から9桁に増えたのは、コンピュータがまだそれほど普及していない1973年のことで、それ以降に作られたプログラムでは、時間の桁数は常に9桁だったのです。10桁に増えることが想定されていなかった一部のプログラムにおいて、システムが停止するなどの問題が発生しました。

なお、この時計が使っている時刻は、「協定世界時(UTC)」と呼ばれるものです。原子時計によって定義される高精度で安定した時刻系である「国際原子時」に由来する基準時刻です。単位は「秒」で、「国際単位系(SI)」で定義されている定数です。

【イラスト】国際単位系SI
  国際単位系で定義されているのは「秒s」のほかに「キログラムkg(質量)」「メートルm(長さ)」「アンペアA(電流)」「ケルビンK(熱力学的温度)」「モルmol(物質量)」「カンデラcd(光度)」がある illustration by iStock

関連の日:1月 1日 世界協定時(UTC)の実施(1972年)

ちなみに、桁数が11桁になるのは2286年のことです。ずっと先のことですので心配する必要はないような気がしますが、もしかしたら1970年代の開発者たちも同じように考えていたのかもしれませんね。