渋野日向子20歳、女子ゴルフ新ヒロイン「とっておきのイイ話」

実は妹さんもゴルフが上手い
週刊現代 プロフィール

そんな「体育会家庭」に生まれた渋野がゴルフを始めたのは、小学2年生になった'06年夏のこと。同級生の父・佐藤純氏が支配人を務める「パルグリーンゴルフクラブ」(岡山県瀬戸内市)で子供向け体験会に参加したことがきっかけだった。

「自分の娘を参加させようとしたら、仲良しのひなちゃんも一緒についてきたんです。どうやら楽しかったようで、毎週スクールに通うようになりました。会費は10回で5400円。何か特別なことを教えていたわけではありません」(佐藤氏)

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妹はもっと飛ばす

これ以降、佐藤氏は渋野が高校3年生になるまでコーチを務め、成長をそばで見守ることになる。

両親譲りの恵まれた体格で、小学生当時から非凡な才能を見せていた渋野だが、スポーツ一家にありがちな「家族の期待を一身に背負って」という雰囲気は、みじんもなかったという。

「もともと、渋野家にはゴルフをやる人がいなくて、お父さんはひなちゃんとラウンドするために後から始めたくらいです。

普通、ゴルフ経験があると横からあれこれ口出しをしてしまう親御さんが多い。その点、ひなちゃんのご両親は技術面には一切口出しをせず、私に任せてくれた。そのおかげで、ひなちゃんも迷わずのびのびとプレー出来たのでしょう」(佐藤氏)

悟さんは、「娘に無理強いはしない」と固く心に決めていた。

「『練習行くか?』と聞いて、本人が『う~ん』と気乗りしていないときは、『じゃ、今日はやめとくか』と何もさせませんでした。嫌々やらせても意味がないし、『お父さんのせいでゴルフが嫌いになった』と言われたら悲しいですから」

渋野家のこの「見守る教育」は功を奏したようだ。渋野には姉と妹がいるが、三姉妹について周囲の人々に聞くと「3人がそれぞれ優秀だ」と口をそろえる。

「上のお姉さんは県下トップの公立進学校・岡山朝日高校出身の秀才。国立大学を卒業し現在は公務員をしています。

輪をかけてすごいのが、いま高校生の妹。同じく岡山朝日高に在学中ですが、ゴルフも上手い。飛ばす才能に関しては、日向子ちゃん以上です。今年の春に日向子ちゃんのツアー初優勝祝賀会で行われたシミュレーションゴルフで、日向子ちゃんが235ヤードのところ、妹さんはなんと285ヤードも飛ばした(笑)。

もっとも、妹さん本人は高校卒業後にゴルフを続けるつもりはないようです」(渋野家と親しい知人)

 

身体を動かすのが大好きな子供だった渋野は、ゴルフを始めて程なくして、今度はソフトボールにも興味を持つようになる。

小学生時代、渋野がプレーしていた「平島スポーツ少年団」の岩道博志監督が振り返る。

「私は『この子はプロになるかもしれん』とずっと思っとった。ただし、ソフト選手としての話です(笑)。それくらい日向子は筋が良かった。

身体も大きくて、小学6年生のとき、すでに足が26.5cmもあった。女の子なのにボールも抜群に速くて、他の男子を押しのけて不動のエースになりました」