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なぜ、コンビニのコーヒーは破格の「1杯100円」を実現できたのか?

価格破壊を可能にしたカラクリ
小川 孔輔 プロフィール

カフェ市場で勝ち残るのは?

いまカフェ業界は、ドトールやスターバックスなどのカフェチェーン、マクドナルドやモスバーガーなどのファストフード、そして近年参入したコンビニが三つ巴になってお客を取り合っています。

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カフェ業界自体は成熟産業です。品質や加工技術で差別化するのは難しく、勝負を分けるのは、お客がコーヒーと一緒に頼むサイドメニューの品質です。

従来、ケーキはカフェチェーン、調理パンなどのフードはファストフードに分がありましたが、いまはコンビニもクオリティでは負けていません。特に、デザートはコンビニ各社が力を入れているジャンルです。

このままでは、カフェチェーンがコンビニに食われてしまう可能性まで見えてきました。とはいえ、カフェチェーンも指をくわえて見ているわけではありません。

 

いまカフェ業界では、セルフ方式ではなく、店員が客席で注文を取るフルサービス店が復活の兆しを見せています。代表的なのは、名古屋を中心に成長を続けるコメダ珈琲。老舗の銀座ルノアールも、ミヤマ珈琲というフルサービスの新業態を始めています。

テイクアウトせずに客席に座ってくつろぎたいと思っているものの、マクドナルドでは若者の声が気になるし、スターバックスではおしゃべりがしにくいという高齢層に、コメダやミヤマのフルサービスがウケているのです。この業態は、高齢化とともに今後も成長が見込めるでしょう。

果たして、カフェ業界の頂点に立つのはどこか。今後も目が離せません。