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なぜ、コンビニのコーヒーは破格の「1杯100円」を実現できたのか?

価格破壊を可能にしたカラクリ
小川 孔輔 プロフィール

「ついで買い」で売上を伸ばす

2013年1月にコーヒーサーバーサービスはスタートし、セブン-イレブン全店(当時、約1万6千店)への導入が完了した同年9月には2億杯の販売数量を突破。セブンカフェは登場からわずか1年で日本のコーヒー消費量の1%弱を占める存在になり、2018年度には販売数量が11億杯を突破しました。

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じつは、セブン-イレブンがセブンカフェを導入する前に、ローソンは「マチカフェ」(2011年)、ファミリーマートは「ファミマカフェ」(2012年)を展開しています。導入が競合他社より遅くなったにもかかわらず、セブンカフェが圧倒的な優位に立っています。

そもそも、コンビニ各社はなぜコーヒー市場に参入したのでしょうか?

結論からいえば、コンビニにとってコーヒーは、1回で2度儲かる魅力的な商品だからです。まず、単体の商品として利益が見込めます。コーヒーの原材料費は価格の2割~4割程度。コーヒーサーバーのほかに設備投資の必要はなく、他の商品に比べて利益率が高いといえるのです。

 

さらに、もう1つの理由があります。スターバックスの売上を支えているのは、コーヒーと一緒に買われるケーキやプリン、それからサンドイッチなどのサイドメニューです。

これは、コンビニも同様で、コーヒーと一緒にデザートやサンドイッチを購入するお客が2割ほど存在します。つまり、コーヒー単体だけでなく、お客の「ついで買い」を促して、ダブルで儲けているのです。