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# 小売り

なぜ、コンビニのコーヒーは破格の「1杯100円」を実現できたのか?

価格破壊を可能にしたカラクリ
利益の95%は「価格戦略」で決まる! そう説くのは、著書『「値づけ」の思考法』で知られるマーケティング学の大家で、法政大学教授の小川孔輔氏だ。「1杯100円」が当たり前になった、いわゆるコンビニコーヒー。こうした「価格破壊」は、なぜ起きたのか? そもそもコンビニ各社は、なぜコーヒー市場に参入したのか? 小川氏に裏事情を解説してもらった。

大成功した「セブンカフェ」

コーヒーといえば、日本のカフェ業界を牽引してきたドトールとスターバックス。

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この2強をはじめとして、ドトールの系列ブランドであるエクセルシオールカフェやカフェコロラド、いわゆる老舗喫茶店と呼ばれるルノアールやシャノアール、珈琲豆へのこだわりを強く感じさせる珈琲館、シアトル系カフェチェーンに分類されるタリーズやブレンズコーヒーなど、熾烈な競争が繰り広げられています。

さらには、サードウェーブコーヒーの代表格といえるブルーボトルコーヒー、マクドナルドのマックカフェも存在感を示しており、すでに市場は飽和状態に達しているように思われます。

それなのに、なぜコンビニ(コンビニエンスストア)は、あえて淹れたてコーヒーに参入したのでしょうか?

 

近年、コンビニ各社が力を入れている淹れたてコーヒー。たとえばセブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)は、コーヒーサーバーサービス「セブンカフェ」を展開中です。

2010年からセブン-イレブンのクリエイティブディレクションに関わっているデザイナーの佐藤可士和氏が、店頭に設置されるコーヒーサーバーから砂糖やミルクのパッケージに至るまで、すべてのデザインワークを担当したことでも話題になりました。そして、価格は、破格値の1杯100円です。