# 韓国

韓国・文在寅が「画餅外交」で、北朝鮮に「手下扱い」され続けるワケ

相手にされていない
村上 和巳 プロフィール

北朝鮮経済の「本当の実力」

実際、南北統一により朝鮮半島が経済的に大きく浮揚する可能性はあるのかをより細かに見ていく。

そもそも北朝鮮は人口統計からして正確な統計データに乏しく、経済関連統計はほぼ皆無。前述のIMFでも「no data」と表示される国だ。

photo by iStock

ここで国連統計部の2017年データを示すと、世界211か国・地域の中で北朝鮮のGDPは中の下の世界119位。日本円換算でわずか1兆9100億円にすぎない

第12位の韓国は168兆3826億円。南北単純合算で約170兆円に対して、第3位の日本は535兆9657億円。その差は3倍強で、まるでお話にならないほどの開きである。

 

もしかしたら文大統領の頭の中には南北統一で手に入る北朝鮮の豊富な地下資源が経済成長を大きく牽引できるとの期待があるのかもしれない。実際、北朝鮮の地下には200種類以上の鉱物資源が確認されている

とりわけ医薬品や建材に使用されるマグネサイト、電極・導電材・原子炉の減速材などに用いられる黒鉛、電気回路・耐熱材・特殊合金などに用いられるモリブデン、電球のフィラメント・電子レンジのマグネトロンに使われるタングステンなどは推定埋蔵量でいずれも世界トップ10入りしている。

また、北朝鮮北部では従来から鉄鉱石が産出することが知られている。鉄鉱石はよく知られた地下資源だが、実はその埋蔵は世界的に局在している。北朝鮮の鉄鉱石推定埋蔵量は20~50億トン。下限の20億トンならばアメリカの推定埋蔵量に匹敵するものであり、最高値の50億トンならばやはり世界トップ10に入る

もっともこの数字はいずれも推定値であり、なおかつ周知のように埋蔵量と実際に採掘可能な可採埋蔵量には常に開きがあるものだ。