# 読書

1冊20分! 気軽に読めて要点がつかめる「本のさばき方」

カフェや通勤電車でもできる!
齋藤 孝 プロフィール

要約して人に伝えてみる

“20分読書”で本当に内容が把握できるのか、あなたは疑問に思うかもしれません。

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どこまでを把握というのか。要約ができれば、一応把握したと言えます。

そこで大事になってくるのが、人に「伝える」というアウトプットを前提に、本を要約することです。

とりあえず、あなたは本の大まかな内容を「数分で話せるか」「300~400字の文章にまとめられるか」、セルフチェックしてみてください。そのように「話せる」「書ける」レベルになって初めて、「“20分さばき読み” で大まかな内容を把握した」ことになります。

つまり“20分さばき読み” は実は、前項の3つの手順に加えて、

(4)要約して人に伝える

という手順を経なければ、完結とは言えないわけです。

 

もっと言えば、本を読んで内容を把握する時点でもう、人に「伝える」ことを念頭に置いておくことが求められます。

もう一つ大事なのは、読みながら要点をメモしたり、大事な文章に線を引いたり、大事なところに付箋をはったりすることです。頭のなかで整理しただけでは“モヤモヤ感”が残るし、忘却の彼方へと消える危険も大ですからね。

このように、買った本を要約できる所までさばいておくと、後でしっかり読みたい時に本格的な読書にスムーズに入れます。

買ってすぐ後の高揚感がよみがえるし、大まかな内容が頭に入っている分、理解も進みやすいのです。

この“20分さばき読み” のワザは、あなたにもぜひとも身につけていただきたいところ。言いたいことを手短かに「伝える」能力が身につきます。

と同時に、その内容に関するアンテナが立つので、何気なく新聞・雑誌・テレビ・ネットでニュースを見たり、街を歩いたりしているときに、関連情報が目に飛び込んでくるようになります。

結果、知識が幅広く、奥深くなっていくのです。