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ホワイトハウスの「白い外壁」に隠された「過去最大の汚点」

戦争の暗いほの暗い歴史が…

もともとはグレーだった

アメリカの大統領が住み、執務を行う建物・ホワイトハウス。東京ドームの1.5倍以上の敷地面積を有するこの巨大施設には、豪華客船並みの設備が整っている。

映画館、ボウリング場、テニスコート、プール、ジョギング専用道路などが完備されており、常時400人以上が働いている。毎年の修繕費は160万ドル(約1億7600万円)もかかるという。

ホワイトハウスでテニスを楽しむオバマ元大統領(Photo by gettyimages)
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こうした内部の設備は知らない人も多いかもしれないが、外装については説明不要だろう。誰しも、真っ白に塗られた外壁の建物が頭に浮かぶ。

ただ、もともとホワイトハウスは白くなかったことをご存じだろうか。実は、1800年に完成した時は灰色だった。

 

建設が始まったのは初代大統領ジョージ・ワシントンのときで1792年だ。着工から8年後に2代目大統領のアダムズが入居した。

その後、1812年に米英戦争が始まる。当時、ヨーロッパではフランスとイギリスが緊張状態にあった。この隙にアメリカが、イギリスの植民地だったカナダに侵攻した。

これに激怒したイギリスは反撃を始め、アメリカ本土に上陸する。この戦争で有名なのが「ワシントン焼き討ち」だ。イギリス軍は1814年にワシントンを陥落させ、指揮官が公的な建物を焼くように命じたのだ。ホワイトハウスは壊滅状態になってしまう。