反抗期が来ないと何が困るのか?

しかし実際には、反抗しない子が増えていると先生たちは口をそろえます。
「最近の子供たちは優しいんですよね。反抗しないですからね。『反抗期がないんですよ』と自慢げに語る保護者のなんと多いことか。反抗期がないことが自慢になるのかと……」
と嘆くのは灘の大森先生です。

反抗期がない場合、何が困るのでしょうか。

「反抗期がないということは壁にぶつかったことがないということでしょう。でもいつか絶対に壁にぶつかるじゃないですか。そのときにうまく対処できなくなるという心配がありますね」

武蔵の高野橋雅之先生は「自分で決められないのにすぐにひとのせいにするひとになってしまう可能性があります」と指摘します。

ひとのせいにするということは、自分で自分の人生を選択できていないと宣言することです。それはすなわち自由な人生ではないということです。

開成の齊藤先生は「子供のうちに心のなかのモヤモヤを吐き出しておかないと、大人になってからそれが出ちゃったりしますよね」と言います。
まさかと思うかもしれませんが、大人になってから心の不調を訴えるひとには、「自分には反抗期がなかった」というひとも多いのです。