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AIもびっくり、生物はシンギュラリティで生まれた

そして第2のシンギュラリティで滅びる?

人工知能による2回目のシンギュラリティ

人工知能(Artificial Intelligence:略してAI)が発展して、社会のさまざまなところで活躍するようになってきた。その一方で、人工知能の発展に不安をもつ人々もいる。近い将来、人工知能が人間の能力を超えるのではないか。そして、人間の仕事は、人工知能に奪われてしまうのではないか、というのである。

そういう意見のなかでもっとも極端なものが、「シンギュラリティが来る」という意見だ。シンギュラリティは「技術的特異点」と訳されることが多いが、「今までと同じルールが使えなくなる時点」のことだ。具体的には「人工知能が、自分の能力を超える人工知能を、自分で作れるようになる時点」のことである。そして、シンギュラリティが訪れれば、AIによって人類は絶滅させられるかもしれないというのである。

【イラスト(CG)】AIによって人類滅亡?
  AIによって人類は絶滅させられるかもしれない、という不安を持つ人もいる photo by gettyimages

もしも人工知能が、自分より賢い人工知能を作れるようになったとする。すると、新しく作られた人工知能は、また自分より賢い人工知能を作る。その新しい人工知能が、さらに賢い人工知能を作る。これを繰り返せば、人間よりはるかに賢い人工知能が、あっという間に出現するはずだ。

このAIによるシンギュラリティが起きる可能性はあるだろう。しかし、近い将来に起きるかどうかはわからない。今のところは、それほど心配しなくてよいかもしれない。

でも、もしもAIによるシンギュラリティが訪れたら、それは2度目のシンギュラリティだ。すでに地球は、少なくとも1度はシンギュラリティを経験しているからだ。