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アメリカの変貌〜ポピュリズムの後にやって来るのはナショナリズムか

ナショナル・コンサバティズムの台頭

ナショナリズムこそが鍵である

ポピュリズムの後はナショナリズムなのか?

そんな疑問を投げかけずにはいられないカンファレンスが先ごろ、ワシントンDCで開催された。7月14日から16日までの3日間行われた“National Conservatism Conference”がそれだ。

キーノート・スピーカーとしてトランプ時代の「新保守派」を彩る4人が登壇したことでも注目を集めた。その4人とは、ジョン・ボルトン、タッカー・カールソン、ピーター・ティール、そしてジョシュ・ホーリー。

ジョン・ボルトンは、現職の国家安全保障問題担当大統領補佐官。タッカー・カールソンは、トランプ支持派の急先鋒で知られるFox Newsの人気コメンテーター。ピーター・ティールは、言わずとしれた、シリコンバレーのテックタイタンの一人。2016年の大統領選では、リベラル支持が当然視されていたベイエリアで、早くからトランプ支持を表明し人びとを驚かせた。その後は、むしろ数少ないベイエリアの保守派の代表としての地位を築いている。

ジョシュ・ホーリーは、昨年(2018年)11月の選挙でミズーリ州から新たに選出された上院議員。39歳と最年少の議員でありながら、将来の共和党を背負ってたつ政治家の一人として、現在、最も注目を集める逸材だ。

ジョシュ・ホーリー〔PHOTO〕gettyimages

カンファレンスの参加者の中には、レーガン政権以来、コンサバティズム(保守主義)を掲げてきた共和党の支持者たちが多数みられたが、カンファレンスの狙いは、これからの共和党にとってはナショナリズムこそが鍵であるというものだった。

その意図は、開始早々明らかにされた。

「今日は私たちの独立記念日だ。ネオコンサバティズムからの独立、ネオリベラリズムからの独立、さらにはリバタリアニズム、いわゆる古典的リベラリズムからの独立だ」と、カンファレンスのオープニングで高らかに宣言された。

こう述べたのは、イスラエルの政治学者で、昨秋、“Virtue of Nationalism(『ナショナリズムの美徳』)”という著書を刊行したヨラム・ハゾニ(Yoram Hazony)であった。