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離婚を迫る夫に「死んでほしい」59歳専業主婦の「ヤバすぎる決断」

不利な条件で離婚するより…
露木 幸彦 プロフィール

夫の死を待つ妻

さらに年金については、夫が亡くなってから妻の年金を受給するまでの間(62歳~65歳)遺族年金を受給することができ、徹さんの年収から計算すると遺族年金は毎月13万円(×3年間=468万円)になります。

そして妻が65歳で自分の年金を受給し始めると、その分だけ遺族年金から差し引かれ、遺族年金(月7万円)+国民年金(月6万円)となります。

 

そのうえで、徹さんが亡くなった場合、飯野家の財産(5,000万円)、夫個人の貯金(800万円)、自宅(2,800万円が相場)は妻と息子が折半で相続します。最後に退職金(小規模企業共済。2,500万円)の第一受取人は「戸籍上の妻」なので、妻が2,500万円をすべて受け取ります

〔photo〕iStock

このように離婚(4,300万円)より死別(8,500万円)のほうが4,200万円も有利だとわかったため、妻は首を縦に振らず、いまも膠着状態が続いているわけです。

徹さんはすでに齢70を超えており、老い先は長くはないでしょう。

そのため、妻としては無理に不利な条件で離婚する必要はなく、このまま待機する姿勢を崩しそうもありません。みずからの「死」をほくそ笑みながら待つ妻の姿を想像すると、徹さんは全身からザっと血の気が引いていくのがわかりました――。