2019.09.03
# 絶景
# 癒し
「白い虹」撮った! 霧と太陽光が生み出す希少な気象マジック!
北海道から毎日お届け中!出現したのはわずか数秒でした
雨竜沼湿原は、いくつもの沼があるので湿度が高く、霧が発生しやすい場所です。
この日は、濃霧が出ていて、景色を拝むのは無理だろうと、半分諦めながら登っていました。
ところが、湿原に到着すると薄っすらと暑寒別岳と南暑寒岳が見えてきました。
「おっ、ラッキー!」と喜んでいると、みるみる霧は薄くなり、なんと、白い虹が出現しました。

白い虹も、発生する原理は七色の虹と同じです。
太陽光が空中の水滴に当たって屈折することによって発生する現象で、水滴が大きい雨ならば七色の虹、水滴が小さい霧ならば白い虹になります。
晴れていて(太陽が出ている)、視線の先に雨が降っているか、霧が出ているという条件で現れるわけです。
白い虹が珍しいのは、霧が出ているときはだいたい天気が悪いですし、太陽が出てくれば霧は消えてしまうからでしょう。
霧がだんだん晴れてきて、太陽がのぞいてくるタイミングに居合わせて、太陽を背に前方の霧を見ることができれば、チャンスは十分にあります。
ただ、その霧の濃さが本当に微妙なんです。
濃過ぎても出ない、薄過ぎても出ない。
くっきりした姿を観察できたのは数秒でしたが、なんとか撮影に成功しました。