小泉進次郎と滝川クリステルの結婚

壊れない
ようにそうっと
触れ合って
溶けないように
離れて眠る

こんにちは。歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。

先日、衆議院議員の小泉進次郎さんと、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんの結婚が発表されました。最近は悲しい事故や事件の報道が多かったので、久々のおめでたいニュースに日本中で祝福の声が上がりましたね。

ところが、クリステルさんが妊娠していることも同時に発表されたため、SNSではこんな発言も多数見受けられました。
誠実そうなあの二人ですら、できちゃった婚なんて……計画性が無さすぎ!

果たして、結婚前の妊娠は不誠実なのか。ほんとうに無計画なのか。
今回はこの話題を発端に、僕が日々感じている「女性を縛る過剰なまでの純潔主義」への疑問についてお話ししたいと思います。

できちゃった婚に付きまとう
ネガティブイメージの払拭を

著名人の結婚のニュースがワイドショーで取り上げられるとき「なお、妊娠はしていないとのことです」というような一言で締めくくられることがありますよね。
僕はそれを聞くたびに、言いようもない不気味さを感じるのです。

だって、子どもをもうけようがもうけまいが、それは夫婦の自由。授かりものですから、もうけたくても叶わない人もいます。妊娠の現状や方針については、二人の心の内だけに留めておいたって良いはずだし、他人がとやかく言及したり広めたりするものではないはずです。

妊娠していることを公表するのは、仕事への影響など周囲に理解と協力を求める意味合いがあると想像できますが、「妊娠はしていません」とわざわざコメントする著名人が、後を絶たない。本人たちの意思での公表か、芸能事務所の意向か、はたまた芸能記者が無理やり聞き出したのか、いずれにしても、妊娠していないことをわざわざ強調するのって、なんだか不思議。

とはいえ、やはり芸能人の結婚と妊娠は、今も昔もたくさんの視聴者の関心を集めます。著名人同士の結婚ともなれば「どんな子どもが生まれるんだろう!」と、一度くらい想像してしまいますよね。

後から「妊娠は?」「子どもはまだ?」と周囲やメディアに詮索されるくらいなら、夫婦の方から先手を打って「妊娠はしていません」とあらかじめ公言しておくのも、賢い手段なのかもしれません。他方で、不妊に悩むカップルが少なくない現代では、そうした話題を気軽に質問してしまう風潮自体、改めなければいけないとも思います。

オードリー春日(写真右)が番組公開プロポーズをして結婚を発表した際、40歳になる妻との間の子どもについて聞かれて「う~ん、春日の子のDNAを残さなくちゃという使命感みたいな……う~ん、私の中にはありますけどね。でもそれはお相手との相談と言うかね」と一生懸命答えていた。「なぜそんな質問をするのか」という意見が多数出ていた Photo by Getty Images