2019.09.01
# iDeco # 年金

年金大崩壊時代だから「年金には絶対入らない」という人がハマる悲劇

iDecoにも入れない…
横山 光昭 プロフィール

「年金に入らなかった人」の悲劇

そもそも今回の報告書が出される前から、「年金だけでは老後暮らしていけない」ということは多くの人に認識されていたと思います。

そのために、コツコツと貯める方法を継続して、しっかり資金作りをしたいと考える人が私のところに家計相談に来て、貯蓄の計画を立てたり、投資にチャレンジすべく、基礎を学んだりという姿を何人も見ています。

一方で、「年金なんてもらえないかもしれないから、納める必要はない」と考えて、年金保険料を払っていないという人も多くいました。じつはそうやって年金を無視し続けた人たちが今、とても困っています

個人事業主に雇われていたNさん(47歳)もその一人です。

 

Nさんは「給料からは所得税と雇用保険料がひかれていましたが、社会保険料は引かれていませんでした。給与明細の意味もわかっていませんでしたから、そこには何ら不思議に感じず、受け取ったお金を使い切る生活をしていました」と言います。

つまり、Nさんは社会保険には何も加入せず、国民健康保険に加入することも、国民年金に加入することもなくこれまで過ごしてきたのです。

就職したころはバブルが終わったばかりのころ。自営業者には「年金なんてもらえるかどうかわからないから、払わなくていい」という人も多かったですし、必ず入らなくてはいけないものであるという意識もありませんでした。ただ、Nさんが先輩たちの話を聞いているうちに、自分の職場には本来あるはずの健康保険も、年金制度もないことがわかりました。

Nさんはとりあえず健康保険には入ってみたものの、年金保険料は高額ですし、健康保険料と合わせて払うと生活が苦しくなると感じます。やはり国民年金には入らず、無視することを選択されたようです。年金を払うより貯金したほうがいいと思ったのです。

当時の銀行金利は2%、郵便局の金利は3%を超えていました。下手に運用するよりもお金を増やしやすい環境であったため、預貯金で貯めていくことが最高であると考えていたのです。そのため、払うよりも貯めていこうと考え、自宅に年金保険料の徴収をする人が何度訪ねてきても無視を決め、支払いは全くしていませんでした。

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