科学より「感動物語」を重視する人々〜ケガは高校球児の宿命なのか

球数制限の是非、炎天下の試合の賛否…
原田 隆之 プロフィール

スポーツ庁の鈴木大地長官は、従来から「指導者の中には、高校で燃え尽きたい人がいるんだとか、投げろ、燃え尽きろとか言う人がいる。そういう思いを持っている高校球児もいると思う。そのような風潮自体、私はメディアとか、社会とかの環境がつくったものだと思う」との見解を表明している。

そのうえで、「故障なく精一杯闘うことが重要」「世の中の流れを敏感に察知し、高校野球は変わらなければいけない」と述べている。

高野連も、「投手の健康問題に関する有識者会議」を開催し、球数制限、日程の緩和、暑さ対策など、いくつかの対策を検討している。決勝戦の前に1日の休養日を挟むことになったものその一環だ。

 

一方、野球解説者の張本勲氏は、テレビ番組で国保監督の采配を批判し、「最近のスポーツ界で私はこれが一番残念だと思いましたよ。32歳の監督で若いから非常に苦労したと思いますがね、絶対に投げさせるべきなんですよ」「けがを怖がったんじゃ、スポーツやめたほうがいいよ。みんな宿命なんだから、スポーツ選手は」と述べた。

それに対し、アメリカ大リーグ、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手は、ツイッターで張本氏が出演する番組のコーナーを「消してください」とユーモアを交えて批判した。

すると当の張本氏は、「あの子はツイッターでべらべらしゃべりすぎるな」「男だったらあまりべらべらくだらんチンピラみたいなことをしゃべらないで、ツイッターに書き込まないほうがいいよ」と反論(?)した。

なんだかこの反論は、自分で自分に言っているのではないかと思えるほどの珍妙な内容で、批判に対して肝心のところは何も答えていない。