9月 3日 免疫学者のF・M・バーネットが生まれる(1899年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

インフルエンザA型ウイルスの分離・培養に成功したことで知られる免疫学者のフランク・マクファーレン・バーネット(Frank Macfarlane Burnet、1899-1985)が、この日、オーストラリアに生まれました。

【写真】フランク・マクファーレン・バーネット
  フランク・マクファーレン・バーネット photo byu gettyimages

バーネットは、メルボルン大学で医学を学び、動物ウイルスやバクテリオファージ(細菌を宿主にするウイルス)の研究から、免疫全般の仕組みの解明に取り組みました。もっとも有名な業績は、1960年のノーベル賞受賞の理由ともなった「後天的免疫寛容の発見」です。

「免疫寛容」とは、異物を排除するはずの免疫が、なぜか寛大に抗原を受け入れてしまう状態のことで、現代の免疫学に残された最大の謎といわれています。バーネットは、生物学者のメダワーとともに、人工的に「免疫寛容」を作り出すことに成功したのです。また、バーネットは、白血球が抗原をどのように攻撃するのかを説明するクローン選択説の確立にも大きな業績を残しています。

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