某外資系投資顧問に勤める川村真木子さんは、高校生のお嬢さんがいる。つい最近再婚し3人家族になったが、シングルマザーとして長く子育てもしてきた。
 
金融から政治、スポーツに生活まで本音を鋭く語る「長文社会派インスタ」が人気の川村さんだが、かつて大阪に住んでいる時は金髪の女子高生。20歳で高校を卒業している。つまり、キャリアは順風満帆な道のりのものではなかった。
 
当時の話を聞くと、「英語を急ピッチで上達させる方法も見える」と川村さんは言う。それはどういうことなのだろうか。

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英語をあまり話せないのに
通じるスペイン人

先日、スペインから殆ど出たことがないというスペイン人と食事をした。他には欧米人が数名と私たち夫婦。その彼の英語は初級レベルで、正直言って殆どスペイン語なんだけど、何故か通じてる。そこにいた人の全員が彼の話のほとんどを理解していたと思う。

その様子を観察していた私は一つの答えに辿り着いた。問題は言葉ではなく、ジェスチャーでありカルチャーだ。スペイン人の彼の英語は初心者レベルだったけど、話してる時の「顔」が英語話者と同じ。目を見開いたり、手や眉毛を沢山動かす英会話スクールの先生みたいなアレです。その「英語顔」と「英語所作」があれば9割伝わる。逆に言うと、どんなに文法的に正しく上級な英語を話してても、あの顔がないと伝えるチカラが半分ぐらいになってしまう。

日本の英語教育の不満をよく聞くけど、言葉を教えると同時に「顔」を教えるべきなのかもしれません。具体的には、英語のクラスのうち半分ぐらいを「英語演劇クラス」に変えてしまう。演劇の題材はなんでもいいけど、誰でも知ってるディズニーのミュージカルみたいなので、会話が多いのが良い。顔と手の動き、その他所作まで全部出来て初めて単位が取れる。生徒も演劇と割り切れば恥ずかしくないから堂々とやれる。感覚としては基本「演劇」のクラスなんだけど、たまたま言語が英語だったというロジックで良い。

ちなみにただの演劇よりは歌を取り入れたミュージカルをオススメする。何故なら歌はセリフよりもずっと他言語対応が簡単で取り入れやすいように見える。よく、日本語を殆ど話せない外国人がなんのアクセントもなく日本の歌を日本人並みに歌えてる(韓流スターなど)のを見受けるんだけど、あれは歌のチカラが言語を超えるからなんじゃないかなと密かに思っている。

「演劇の授業」は欧米の小学校でも取り入れられている。様々な国から来て英語が話せない子が「演劇の授業で初めて英語を話しているのを見た」ということも少なくない。自分でない誰かを真似して演じるからこそ、最初恥ずかしくなく完全に真似ができるという側面もある Photo by iStock

演劇もその延長線上にあるはずなのでミュージカル形式だと更に授業がカタチになりやすいと推測する。要するに、英語習得とは「体得」なのだ。頭で必死で考えても限界があるし、どんなに文法や単語を暗記しても足りないと感じてしまう。もちろん単語や文法といった基礎はとても大切なのだが、最後は体を張った「反復」しかないのだと思っている(気がついたら8か国語話せます、みたいな天才児は除く)。