リクナビ「内定辞退予測」が踏みにじった、採用活動の本質

いい人財は集まる会社はここが違う
酒井 利昌 プロフィール

この取り組みを長年続けてきた結果が、採用倍率20倍、内定辞退者ゼロ(2019年4月入社は内定者15名、15名入社)という成果を生み出しています。

さて、今回問題となっている「リクナビDMPフォロー」およびそのサービスを利用したとされる企業の採用活動の姿勢と、この三和建設の採用活動の姿勢とには、どんな違いがあるかお気づきですか?

それは、ズバリ、「自社を主体で考えているか」「学生を主体で考えているか」の違いです。

 

言うまでもなく、「自社を主体で考えている」のが、リクナビDMPの利用企業であり、「学生を主体で考えている」のが、三和建設です。

採用活動とは、経営活動そのものです。

自社の利益だけを追い求める企業は、いずれ顧客からも地域社会からもそっぽを向かれます。

一方、顧客の課題と真摯に向き合い、その解決に取り組む企業は、たとえその取り組みが遠回りであったとしても、いずれ顧客から信頼され、感謝され、選ばれるようになるものです。

今回、「リクナビDMPフォロー」を利用したとされる企業も、通常の経営活動においてはその姿勢をお持ちであることでしょう。

しかし、採用活動においても一貫してその姿勢を持ち、実践しなければ、いずれ学生はじめ求職者からの信頼は失われ、経営資本のひとつである人財の確保も危うくなるかもしれません。

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新卒採用活動における顧客とは学生です。

学生を主体で考えることこそ、採用活動のあるべき姿なのです。

三和建設は、「学生がいかに成長できるか」「学生がいかに会社を見極める目を持てるか」と一貫して、学生を主語にして、採用活動を行なっています。

その結果、最終的に同社に入社しなかったとしても、そのプロセスに感動した学生は、友人や後輩に三和建設のことを紹介します。

巡り巡って、選考プロセスが口コミで評判となり、次年度以降の候補者集団形成につながっているのです。

これが本来、企業が目指すべき、採用活動の姿ではないでしょうか?