この季節がやってきた! 受賞者が明かす「イグノーベル賞の舞台裏」

その価値はプレイスレス!
栗原 一貴 プロフィール

Q:授賞式ってどんな雰囲気? どのように聴講できるの?

A:笑いに満ちています。YouTubeなどで閲覧できます。

イグノーベル賞授賞式は、アメリカ、マサチューセッツ州ボストンにあるハーバード大学の大講堂で開催されます。オペラ、科学実験、超短時間の講演など、癖のある出し物を交えながら、受賞者が次々に発表され、受賞スピーチします。

受賞スピーチは笑いを取るように要求されます。受賞スピーチが長引くと、少女が壇上に現れ、「もう飽きた。止めて!」と叫ばれて強制退場となります。その少女をお菓子などの贈り物で買収し、ちょっと退場を遅らせることができることもあります。

言葉で説明してもすこしわかりにくいですよね。実は1995年以降の授賞式は、Youtubeですべて公開されています。コチラからご覧ください。

授賞式はウィットに富んだかなり難解な英語で繰り広げられます。でも大丈夫。ここ何年かはニコニコ生放送で同時通訳つきで実況中継されています。

私も過去に、コメンテーターとして実況中継に参加した経験があります。イグノーベル賞は一見まじめな語り口の中に性的ジョークなどがよく盛り込まれているので、同時通訳の方々の苦労が垣間見られ、その奮闘を視聴者とともに応援するとともに、彼女たちのプロ意識の高さに感銘を受けたことを覚えています。

現時点で今年の授賞式についての企画は不明ですが、ぜひ継続していただきたいですね。

Q:授賞式で、他にはどんなイベントがあるの?

A:授賞式の他に、Informal Lectures、ホームパーティーなどがあります。

授賞式は有名ですが、その数日後にハーバード大学の近くにあるMIT(マサチューセッツ工科大学)で、受賞者によるInformal Lectures(公開講義)が行われます。誰でもふらりと聴講できます。私の場合、持ち時間は5分ほどでした。

こちらは中継等はなくアットホームな雰囲気ですが、大勢のお客さんが来場し盛り上がります。授賞式の1分のスピーチでは表現できない、各受賞者の研究の詳細を、多少は真面目に、しかしやはり面白おかしく学ぶことができました。

私たちも授賞式のスピーチでは苦労しましたが、こちらの講演ではスライド資料を使ってお話できるということでしたので、発奮して準備しました。聴衆のみなさんの反応も大変良く、うまくいったように思います。

受賞については特に晩餐会のような華やかなイベントはありませんが、代わりにボストンにお住まいのイグノーベル賞支持者の一般の方の自宅で開催される、ホームパーティーに招待されました。主催者のマーク・エイブラハムズさんや、他の受賞者の方と懇談することができました。