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鶴瓶は増量の神!?伊藤園「健康ミネラル麦茶」がバカ売れする理由

ステルス値上げ時代の救世主か
松崎 のり子 プロフィール

さらにもうひとつ、値上げ手法には悩ましいところがある。カルビーは7月22日発売分より、「かっぱえびせん」は90gから85gに、「サッポロポテト」は85gから80gに、「さやえんどう」は70gから67gにと、内容量を4.4~6.3%減量するとの旨を発表している。商品の価格は変わらないまま内容量が減少する、いわゆる“ステルス値上げ”ともいわれるやり方だが、これに対する消費者の目はことのほか厳しい。

消費者庁が2018年に行ったモニター調査では、「日常的に買っている商品について、実質値上げが原因で買う商品を変えた(または買うのをやめた)ことがある」と回答した割合は23.9%、「実質値上げは不誠実だと感じる」は22.6%という結果が出ている。SNS社会の今はすぐに情報が飛び交い、厳しくジャッジされる時代なのだ。

なぜ増量?麦茶だけが大盤振る舞い

そんな今日の流れに対して、逆行するように「増量」に舵を切った商品がある。ペットボトルの茶系飲料だ。中でも、およそ20年にわたって笑福亭鶴瓶が出演しているCMでお馴染みの、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」はその代表格となっている。

ペットボトル飲料と言えば500ml入りがスタンダードだったのに対し、600ml、630ml、650mlの増量タイプを発売したのが2015年。麦茶と言えば夏の定番、特に酷暑対策として水分とミネラル補給用に欠かせない。すっきりと飲みやすく、無糖なので食事のお伴にもいい。

発売当時の希望小売価格は、500mlも600mlも、そして630ml、650mlも同じ140円(税抜き、以下同)。これはおトクというほかないだろう。現在はコンビニ限定の670mlボトルもラインナップに加わっているが、近所のコンビニで見たところ、店頭では希望小売価格よりも安かったほどだ。

 

そして今や、お茶系のペット飲料は600ml以上の増量タイプがスタンダードになりつつある。サントリー食品「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」も同じく2015年にリニューアルし、550mlを650mlに増量した。さらにはメーカー品だけでなく、コンビニ各社のPB商品でも麦茶は600ml入りに揃っている。

各社がステルス値上げに走る中、なぜ茶系飲料だけが増量なのか。