「完璧にこなさない」がルール

私が子供を産んで職場復帰した時に、自分で(勝手に)決めたルールは「家事も育児も完璧にこなさない。」だった。なるべく手抜きする、アウトソースする、ミニマムの努力で良しとする。それは娘が生まれてから15年間一度たりともブレずに守り続けた個人的な方針だ。その方針が功を成し、殆ど罪悪感を持たずにキャリアに邁進できた。誰かに手抜き弁当や朝ごはんを見られて非難され、ブレそうになるときは初心に帰って基礎方針を思い出す。

私は頑張り過ぎない

それでも日本の社会は働くママには生きづらい。デフォルトの家事のレベルが、諸外国対比高すぎるのだ。例えば、和食はおかずが多い。アメリカ人の食卓を見渡すとテイクアウトしたものを出しても誰も咎めないし、手作りの場合、ワンプレートな事が多く作りやすく出来ている(結果洗い物も少ない)。例えば通常の夕飯としてパスタ一品とワインで良い。これにサラダでも付けようものなら人でも呼んでパーティーにしよう、とか言い出しそう。

お弁当を比較してみると更にその差は顕著になる。アメリカ人の典型的なお弁当はピーナツバターサンドとヨーグルトと果物、もしくは人参。日本人のお弁当は皆さんご存知の通り、世界に持って行ったら驚愕されるレベル。私は家事のレベルの低さも考慮に入れた上で娘をインターナショナルスクールに入れた(もちろんそれだけが理由ではない)。

海外の学校のお弁当はたいていこんな感じ。むしろサンドイッチにりんごにアーモンドまであって豪華かも! Photo by iStock

結果として娘はサンドイッチと人参のお弁当を喜んで食べてくれたし、そもそも他人と比較する文化が希薄なインターナショナルスクールでは当時シングルマザーだった私が後ろ指を指されることもなく娘はスクスクと育ってくれた。

比較的若くして娘を産んだので、将来への経済的な不安は常に抱えていたけど、家事育児のアウトソースには出費を惜しまなかった。とにかく「私はやらない」を徹底しその環境を整えることだけは死守した。