股関節を緩めてほぐせば
スポーツのパフォーマンスもアップ

YOGA INSTRUCTOR
長谷川たかはる

通常のヨガレッスンに加え、ブラジリアン柔術の『カルぺディエム』のスタジオでコンディショニングのためのヨガを指導している長谷川たかはるさん。打撃がないとはいえ、コンタクトスポーツには怪我のリスクがつきまとう。そのリスクを軽減してくれるのが柔軟性だという。

ランナー、サーファー、クライマー、格闘家など、コンディショニングとしてのヨガに取り組むスポーツ愛好家は多いが、スポーツのパフォーマンスアップをかなえるのが股関節の柔軟性。

股関節の柔軟性がアップすると上半身と下半身の連携が良くなり、あらゆるアライメントがスムーズになるからだ。ランナーとしてフルマラソンを走る長谷川さんも股関節の柔らかさがランニングに及ぼす影響を自身で痛感した。

臀部とハムストリングを緩めるハーフピジョン。左右の骨盤を平行に保つ。体の前で曲げた膝の角度によって負荷が変わるので、無理のない範囲でトライ。なお、いずれのアーサナも丹田に意識を集中した深い呼吸を心がけて。腹部を引き締め続けるイメージだ。

「上・下半身の連携に加えて、股関節の柔らかさは胸椎にも影響します。胸椎が柔らかいと胸が開きやすくなり呼吸も深まります。呼吸を深めて肋骨の呼吸筋の柔軟性が向上すると、背中も腹部も柔らかくなる。すると体の中に一本、エネルギーの通る道ができるんです」

股関節を緩めるポーズとして長谷川さんが教えてくれたのは、ヨガの基本である太陽礼拝A、Bから展開するいくつかのアーサナ。例えばダウンドッグの流れで行うハーフピジョンは臀部とそれに連なるハムストリングを、リザードは股関節と太ももをストレッチして体幹を強化する。

股関節を開くウォーリア2、股関節外旋の動きをスムーズにするトリコナーサナ……。長谷川さんも太陽礼拝A、Bから股関節を柔軟にする一連のシークエンスを毎日実践しているそう。

股関節を開くウォーリア2。骨盤の向きに注意しよう。

「柔軟性は日々の積み重ね。初めはできなくとも、2カ月、3カ月と続けるうちに効果を実感できるはずです」

長谷川たかはる TAKAHARU HASEGAWA
自らランニングや筋トレを実践、ヨガとプラスアルファを提案する「SUNAND CLOVER」主宰。ヨガに通ずる、東洋医学の知見も持つ。現在は都内を中心にアシュタンガヨガ、ハタヨガ、骨盤調整トレーニング、体幹トレーニングなどを指導する。ヨガ本の監修、イベント出演など幅広い分野で活躍中。sunandclover.jp