男性でありながら女性が羨むほどの柔軟性と、力強さを併せ持つヨギーたち。ここでは3人のヨギーがしなやかさを身につけるために毎日実践しているポーズと、初心者も経験者も実践できるヨガ・スポットをご紹介。怪我や不調を防いでくれる柔軟性を手に入れましょう。

幸せホルモンを増やしてくれる
後屈のポーズでコンディショニング

ASHTANGA YOGA TEACHER
更科有哉

「体が硬いとケガをしやすくなるし、関節の可動域の狭さは疲れやすさにつながる」というのは、アシュタンガヨガ指導者の更科有哉さん。アシュタンガヨガの中でも難易度の高いアーサナを次々と披露してくれた彼に、更科さんのようなしなやかさを身につける秘訣は? と尋ねたら、「継続と反復あるのみ」とずばり。自身、17年前にヨガと出合って以来、毎日欠かさず練習を行っているそう。

「柔らかさと、スタビリティ(安定性)、体幹やアウターの強さは表裏一体。しなやかとはその両方が備わった状態のことをいいます。アシュタンガヨガはそのどちらをも効果的に身につけられるメソッドなんです」

更科さんがお勧めするのは背骨の柔軟性の向上に役立つ後屈のポーズだ。PCやスマートフォンの操作が多いからか、現代人は背中や肩が丸まりがち。後屈のポーズには胸を開いて呼吸を深め、固まりやすい肩や背中の筋肉をほぐす効果がある。

「男性も女性も、背骨の柔軟性がアップすると所作が優雅に、そして体全体がイキイキと見える気がします。これには理由があって、バックベンド(後屈)のポーズをすると幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌量が増えるから。交感神経が優位に働くので、午前中に取り組みたいアーサナです」

体の前面をストレッチしつつ、背骨を強化し姿勢を改善するウシュトラーサナ(ラクダのポーズ)。両膝を腰幅に開いて床上に膝立ちの姿勢になり、息を吸いながら胸を開き、上半身を少しずつ後方に反らす。右手で右のかかと、左手で左のかかとを摑み、深い呼吸を行う。練習の最後はナーディショーダナー(片鼻呼吸法)で。

男性よりも女性が得意とするバックベンドだが、このポーズでは呼吸が浅くなりがち。胸を開き、無理のない範囲で上体を反らしたら、ゆったりと深い呼吸を心がけるのがポイントだ。

「アシュタンガヨガで汗をかくと体内の余分なものが排出されます。代謝がアップして体調も整うし、気分もスッキリ。しなやかな体とピュアなマインド、どちらも手に入れられますよ」

更科有哉 YUYA SARASHINA
インド・マイソールのSharath Joisに師事、アシュタンガヨガ正式指導者レベル2を持つヨガ指導者。現在も定期的にマイソールに渡り、本格的なヨガ修行を続けている。2009年から9度に渡り、全国を縦断するヨガトリップツアー「INTO THE MIND TOUR」を敢行した。著書に『男のヨガ』(宝島社)。yuyasarashina.namaste.jp